ニュースリリース
CSR・環境・社会活動
マツダ、省エネルギー実施優秀事例「経済産業大臣表彰」を3年連続で受賞
マツダ株式会社の「スリー・ウエット・オン塗装技術」が、本日、財団法人 省エネルギーセンターより平成16年度 省エネルギー実施優秀事例として「経済産業大臣表彰」を受賞した。マツダの経済産業大臣表彰受賞は3年連続となる。 また同時に、平成16年度エネルギー管理優良工場の熱部門「資源エネルギー庁長官表彰」に防府工場中関地区が選ばれた。 これらの賞は、東京ビッグサイト西1ホールで行われた表彰式で、省エネルギーセンターによって毎年選考が行われており、このたびエネルギー管理功績者表彰、エネルギー管理優良工場等表彰、省エネルギー実施優秀事例表彰など13部門の表彰が行われた。 なお、マツダは省エネルギー実施優秀事例の経済産業大臣表彰を平成15年度に「摩擦熱を利用したアルミ板金部品接合技術の実現」で、また平成14年度には「セミドライ加工による省エネルギー機械加工ラインの実現」で連続して受賞している。 経済産業大臣表彰のスリー・ウエット・オン塗装技術は、世界に先駆けてマツダが開発した技術である。これは自動車製造工程の中で最も多くのエネルギーを消費する塗装工程において、中塗り工程を上塗り工程に集約し、3層連続塗装した後、一度に乾燥させる技術である。これにより塗装工場のエネルギー消費を15%削減した。 また、この塗装技術により、エネルギー消費の削減以外にもVOC(揮発性有機化合物)使用量を従来に比べ45%削減している。 マツダは、2002年7月に防府第1工場の塗装設備にはじめてこの技術を採用したが、現在は防府第2工場と宇品第2工場の塗装ラインにも採用している。さらに、4月に生産再開するU1工場の塗装ラインにも採用する。これにより国内全生産工場で省エネルギーで環境にやさしい塗装設備が整う。 マツダは、生産領域でのCO2排出量を1990年度比で2010年度末までに10%削減するという目標に向けて、省エネルギー活動に積極的に取り組んでいる。 このたび受賞した防府工場中関地区は、過去3年間にわたってエネルギー消費原単位*1を対前年比1%以上さげてきた実績が評価された。エネルギー消費原単位を下げるためには、広範囲にわたるエネルギー消費の見直しが必要とされる。中関地区では、全社員が参加する「TPM活動」*2や「からくり改善」と呼ぶ社員自らの工夫による職場の改善活動によってこれを実現した。 これらの施策を実現し省エネルギー活動を徹底するため、社員教育としてエネルギー管理に関する講習会、訓練、資格取得なども積極的に進めてきた。 マツダでは今後も京都議定書のかかげるCO2排出削減目標に向け、省エネルギー活動に着実に取り組んでいく。
省エネルギー実施優秀事例表彰での経済産業大臣表彰受賞実績
電気部門: 平成元年度 本社工場 熱部門: 平成7年度 本社工場 スリー・ウエット・オン塗装技術の受賞歴
|